耽溺愛2-クールな准教授と暮らしていますー
深く入り込んだ舌に咥内を蹂躙され、ほんの少しの息継ぎの時には唇を舐められる。開けたままの口から漏れる唾液をすすって舐め取り、また角度を変えて口を塞がれ、奥深くまで入り込んでくる。
息継ぎをする為に離れようとすると、それを拒むように大きな手が頭の後ろを押さえた。
まるで美寧の口から先、体すべてを食べ尽くすのかと思うほど、更に深く舌でまさぐられる。

いつまでも終わらない激しいくちづけに、美寧は思い知る。怜はこれまで手加減していたことを、美寧に合わせていたことを。
これまでのキスは、彼にしてみたら、ただの準備運動だったのかもしれない。


美寧は完全に沈没した。
怜の服を掴んでいた手も、いつのまにかだらりと横に垂れさがっている。


「大丈夫ですか?」

やっと美寧のことを解放した怜が、そう訊いてきた。

大丈夫じゃない。———いつぞやと同じことを考えながらも、今回は顔を上げる余力すらない。
怜の腕に抱きとめられていなければ、上体を起こしていることもきっと難しく、ただはぁはぁと荒い息をつく。
これが“本物のキス”だというのならば、颯介からされたのは確かに“犬が噛んだ”程度。
なかなかはっきりしない頭で、そんなことを考えた。

体が痺れたようになっているのは、きっと酸素不足のせい。自由になった口から足りない酸素を一生懸命体内に取り込む。

ぼんやりとした頭で、美寧はふと「あること」を思い出した。

(そうだ……まだ、だった……まだ私、れいちゃんに言わなきゃいけないことが———)

< 338 / 427 >

この作品をシェア

pagetop