耽溺愛2-クールな准教授と暮らしていますー
「いっ、———!」

上げかけた声と一緒に息を止めた。

これまで感じたことのないほどの圧迫感。内側から裂かれるような痛み。

美寧の口から苦痛の声が漏れる。

固くつぶった両目から、ぼろぼろと涙がこぼれ落ちる。さっきまで溶けているのかと思っていた体は、痛みへの恐怖でがちがちに固まってしまう。呼吸すら忘れた。

きつく歯を食いしばり痛みに耐えていると、怜がピタリと動きを止めた。

「息を……息を吐いて、ミネ」

そう言われるが、どうやって息をしていいかも分からない。痛みに耐えるだけで精いっぱい。首をふるのも痛くてできない。目からは絶えずボロボロと涙がこぼれ出る。

すると、怜は動きを止めたまま、美寧に唇を重ねた。

唇の(あわい)をペロリと舐められ、反射的に口を開く。すると、開いた隙間から酸素と一緒に怜の舌が入ってきた。それは、美寧の咥内の奥で固まっていた舌を引き出し、なぞり、絡める。

怜は唇と舌以外は動かさない。痛みとは違う甘やかなしびれに、思わず吐息が漏れる。

深い息を吐いたことで、美寧にわずかながら余裕が生まれた。
固く閉じていた瞳をうっすらと開くと、すぐ真上には怜の顔。その顔はひどく苦しそうで———
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