耽溺愛2-クールな准教授と暮らしていますー
「俺だけ……?」
「そう!お父さまやお兄さまに差し上げたのは、余ったココアとホットケーキミックスで作った“マフィン”だから!」
「そうだったのですか……」
「うん。涼香先生がそれなら健くんも食べれるからって。一気にたくさん出来るし良かったら一緒にどう?って言ってくれて……」
「なるほど……マスターにも?」
「そうだよ?マスターと奥さんにも“マフィン”をあげたの」
「奥さんにも……」
「うん。いつもお世話になってるから良かったらどうぞ、って……」
「そうだったのですね……」
「だからね?生チョコはれいちゃんのためだけに作ったの……。『特別』なんだよ?」
『特別』という言葉に胸が熱くなる。
こんなにも『特別』という言葉が「特別」だったことはこれまでない。
「……嬉しいです。ありがとうございます」
胸の奥からじわりと湧きあがる喜びをそのまま言葉に出すと、美寧の顔がふわりと明るくなった。
「良かったぁ……」
「年に一度、あなたからのサプライズも良いかもしれませんね。女性同士でお菓子作りをするのも楽しそうですし」
「いいの……?」
「はい。あ、でも……」
「でも?」
「来年は『家族あて』のものは一緒に作らせてください。俺もあなたと一緒にチョコ作りがしたい」
「うん、私もれいちゃんと作りたい!」
今度こそ本当に明るい笑顔になった美寧に、怜はホッと息を吐く。初めてのバレンタインを台無しにしなくて済んだことに安堵した。
「もう怒ってない?」
「全然。ミネこそ―――怒っていませんか?」
「ん?私?なんで?」
「……我ながら独占欲が強すぎるな、と思って……」
言いながら、(本当に、少しは抑えないとまずいだろう)と思っていると、いきなり美寧の両腕が首に回された。
「そ…な…とない……」
しがみつくように怜の肩口に顔を埋めた美寧が小さく何かを言った。
「ミネ?」と訊き返すと、今度はハッキリと聞こえた。
「そんなことない……れいちゃんは私の旦那さまなんだもん……『独占』してもいいの」
怜は思わず両目を見張った。
「そう!お父さまやお兄さまに差し上げたのは、余ったココアとホットケーキミックスで作った“マフィン”だから!」
「そうだったのですか……」
「うん。涼香先生がそれなら健くんも食べれるからって。一気にたくさん出来るし良かったら一緒にどう?って言ってくれて……」
「なるほど……マスターにも?」
「そうだよ?マスターと奥さんにも“マフィン”をあげたの」
「奥さんにも……」
「うん。いつもお世話になってるから良かったらどうぞ、って……」
「そうだったのですね……」
「だからね?生チョコはれいちゃんのためだけに作ったの……。『特別』なんだよ?」
『特別』という言葉に胸が熱くなる。
こんなにも『特別』という言葉が「特別」だったことはこれまでない。
「……嬉しいです。ありがとうございます」
胸の奥からじわりと湧きあがる喜びをそのまま言葉に出すと、美寧の顔がふわりと明るくなった。
「良かったぁ……」
「年に一度、あなたからのサプライズも良いかもしれませんね。女性同士でお菓子作りをするのも楽しそうですし」
「いいの……?」
「はい。あ、でも……」
「でも?」
「来年は『家族あて』のものは一緒に作らせてください。俺もあなたと一緒にチョコ作りがしたい」
「うん、私もれいちゃんと作りたい!」
今度こそ本当に明るい笑顔になった美寧に、怜はホッと息を吐く。初めてのバレンタインを台無しにしなくて済んだことに安堵した。
「もう怒ってない?」
「全然。ミネこそ―――怒っていませんか?」
「ん?私?なんで?」
「……我ながら独占欲が強すぎるな、と思って……」
言いながら、(本当に、少しは抑えないとまずいだろう)と思っていると、いきなり美寧の両腕が首に回された。
「そ…な…とない……」
しがみつくように怜の肩口に顔を埋めた美寧が小さく何かを言った。
「ミネ?」と訊き返すと、今度はハッキリと聞こえた。
「そんなことない……れいちゃんは私の旦那さまなんだもん……『独占』してもいいの」
怜は思わず両目を見張った。