偽りの花婿は花嫁に真の愛を誓う
どさどさと、贈答用の菓子折りが入る程度の大きさの紙袋が三つほど、目の前に積み重ねられる。
中にはびっしりと、書類が詰まっていた。
予想外の展開に、首がつい傾く。

「全部……ですか?」

「そうだ。
できないのか?」

はっ、と彼か軽く、吐き捨てる。
それで俄然、――やる気に、火がついた。

「できないのかって?
誰に向かって言ってるんですか?
これくらい、軽いに決まってるじゃないですか!」

売り言葉に買い言葉、ぎっ、と思いっきり、レンズ越しに彼の瞳を睨みつける。

「なら、やれ。
期限は一週間だ」

「一週間!?」

さすがに、たじろいだ。
が、これでできないなんて言うのは私のプライドが許さない。

「わかりましたよ、やればいいんでしょ、やれば!」

紙袋を掴み、立ち上がる。
< 155 / 182 >

この作品をシェア

pagetop