偽りの花婿は花嫁に真の愛を誓う
そういうさっぱりとした性格の人なので嫌いきれず、なんとなく付き合いは続いていた。

「あー、あー」

「え、救?」

純さんにつつかれて遊ばれていた救が、気づいたら彼女の方へ盛んに手を出している。

「抱っこしろ、って言ってるのかな……?」

いままで、救がこんなことをするのは、私たち以外ではうちの母くらいだった。
なのに、なんで?

「いいわよ。
おいでー、救ー」

純さんの腕に救を抱かせる。
彼女の腕の中に収まった救は、上機嫌でにこにこと笑っていた。

「気に入っている……のか?」

慧護が首を捻る気持ちがわかる。
救は人の選り好みが激しいのだ。

「みたいですね……」
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