偽りの花婿は花嫁に真の愛を誓う
「やっぱり、私たちの相性はぴったりなのよ!
だから救を私に……」

「その話はいい加減にやめろ!
てか、モナコの王子から追っかけられているって話はどうなったんだよ?」

「うーっ、うーっ!」

なぜか、さっきまでご機嫌だった救が一気に不機嫌になり、純さんの髪を引っ張りだした。

「救!」

さすがに、こっちに引き取ろうとしたものの、救は純さんにしがみついて離れない。

「いいのよー、別に。
まだ赤ちゃんだもの、仕方ないわ」

痛いはずなのに、純さんは笑って救の相手をしている。
そういう気取らないところがいいんだよね、この人。

「で、モナコの王子だっけ?
もしかしたらいい感じかも? とか思ったんだけど。
キスされそうになって、やっぱり慧護の方がイケメンだわ、って一気に現実に戻った。
なので、お断りしてきたわ」

あの、イケメンで有名なモナコの第三王子を振れる、純さんはかなり凄い。
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