偽りの花婿は花嫁に真の愛を誓う
何着か私に当てたりしたあと、言葉どおりネイビーのドレスを私に持たせた。

「李亜がネイビーなら俺は黒かな……」

少し悩んで自分のスーツを選びだし彼は……いきなり、脱ぎだした。

「えっ、ちょっと待ってください!」

慌てて、部屋を飛び出る。

……ちょっとくらい、考えてくれても。

なんて思っていたんだけど。

「別にいまさら、意識する関係でもないだろうが」

ネクタイを首に掛けた状態で出てきた彼は、袖口のカフスボタンを留めた。

「だ、だって……!」

こっちとしてはついこの間まで処女だったんです! 配慮を!

……なんて口に出せるわけがなく。

「わかった、わかった。
李亜は、可愛いな」

ニヤリと右の口端を上げ、御津川氏は私にちゅっ、と口付けした。
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