オフィスラブはじまってました




 ちょっと高台にあるそのレストランは、石造りの玄関にツタとランタンといい。

 此処からでも窺える建物の南側に広がる庭園といい。

 まるで、雰囲気ある外国の店か、別荘のようだった。

「素敵ですねっ。
 此処だけ日本じゃないみたい」
ともう一台の車で来ていた、普段クールな真希子がを、らしくもなく、はしゃぐ。

 余程気に入ったようだった。

「でしょう?
 夜なんかはちょっと来られないような金額なのよ。

 でも、ランチなら今、安いから」
とおのれの選んだ店を褒められ、機嫌よく瑠美子が言った。

 瑠美子のその視線がひなとに流れる。

 褒め言葉を求められているようだ……。
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