オフィスラブはじまってました
「新鮮だから、スライスして、そのまま食べても美味しいぞ。
 サラダに入れたり。

 丸のまま、ホイル焼きにしたり、コトコト煮ても美味しいが」
と言うと、ひなとは喜ぶ。

「柚月さんっ。
 ホイル焼きにしたり、コトコト煮るのなら、ちょうどいいものが、あとちょっとで届くんですっ」

「なんだ、ちょうどいいものって」
と柚月が言ったとき、アパートの前に宅配便の大きなトラックが着いたようだった。

 その音を聞きながら、ひなとが言う。

「ソロキャンプセットですっ」

「……いや、二人だと、ソロじゃないよな」
とドライバーさんが荷物を抱えて走ってくるのを見ながら、柚月は言った。



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