オフィスラブはじまってました



 会社を出たひなとは、澄子に言われた不動産屋さんに向かった。

 澄子も来てくれ、正式な契約は書類が整ってからになるが、とりあえず、住むことになったという話を不動産屋さんにしてくれる。

 ご近所さんらしい不動産屋さんと澄子が世間話をするのを聞きながら、この近くの和菓子屋さんで売っているという、どっしりとした栗まんじゅうとお茶を美味しくいただいたあと。

 澄子とともに、あのアパートに戻った。

 澄子が鍵を開けてくれるのを見ながら、
「なにかもう、ただいまって感じがします」
と笑って言うと、

「単純だねえ」
と言いながら澄子も笑っていた。



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