オフィスラブはじまってました
「ヒムラさんもお出かけですか?」

 外歩いてるんだから、お出かけだろうよ、と冷ややかに言われるかと思ったが。

 柚月は、
「いや、昼ごはんの材料を買いにスーパーに行こうかと思って。
 ……一緒に連れてってやろうか、スーパーに行くのなら」
と渋い顔でだが、言ってくれた。

 不案内な場所なので、ありがたいですけど。

 あなた、めちゃくちゃ嫌そうな顔してますけどっ、と思うひなとに、柚月は更に渋くなった顔で言ってくる。

「俺と歩くのが嫌なら、離れて後ろをついて来い」

 それ、私があなたのストーカーみたいになりませんか?

 なんだかんだあったけど、ようやくこぎつけた新生活。

 イケメン様のあとをストーカーっぽく尾行していて、ご近所さんに通報される、から始まりたくはない。

「……すみません。
 やっぱり、一緒に行ってください」

 ひなとは、そう柚月にお願いしてみた。



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