オフィスラブはじまってました
「ふたりでいちゃついてて見過ごすなよ」
と冷ややかにこちらを見て、緒方が言ってきた。

「バーベキューでもやりながら待ってたらいいんじゃない?
 いつも通りだし」
と入野が言う。

「いや、あんまり騒がしかったら、来ないかもしれないだろ。
 なあ、田中さん」
と緒方に言われ、田中は、

「そ、そうですね」
とその大きな声に押され気味に言っていた。

 田中は学校でもかなり目立っていて、常に人の上に立つ部類の人間だったのだが。

 緒方の前だと、ちょっと小動物っぽく見えた。

 まあ、前より親しみやすくなっていいのだが。
< 421 / 576 >

この作品をシェア

pagetop