悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~ 2
(どうしよう、このままでは……)
つぅっとまた首筋を撫でられ、背筋がぞわりとする。唇が触れ合いそうなほどに近づけられた顔。互いの呼吸が混ざり合い、レオンティーナの目に新たな涙が浮かんだ。
身体は小刻みに震え、ファブリスを押しのける力なんて残っていない。
だが、ファブリスの瞳に飲み込まれそうになったその時、救いの手が差し伸べられた。
「――何をしている!」
「……お兄様を呼びに行ってもらってよかったわ。ファブリス陛下、あなたがそのような真似をする残念な男性だとは思っておりませんでしたわ」
ヴィルヘルムの怒声にあきれたようなルイーザの声が重なる。そこに、小声でレオンティーナの名を呼ぶソニアの声が重なった。
「ル、ルイーザ様……?」
組み敷かれたまま、レオンティーナは茫然とルイーザの名を呼んだ。てっきり、レオンティーナをファブリスに押しつけて行ってしまったものだと思っていたのに。
つぅっとまた首筋を撫でられ、背筋がぞわりとする。唇が触れ合いそうなほどに近づけられた顔。互いの呼吸が混ざり合い、レオンティーナの目に新たな涙が浮かんだ。
身体は小刻みに震え、ファブリスを押しのける力なんて残っていない。
だが、ファブリスの瞳に飲み込まれそうになったその時、救いの手が差し伸べられた。
「――何をしている!」
「……お兄様を呼びに行ってもらってよかったわ。ファブリス陛下、あなたがそのような真似をする残念な男性だとは思っておりませんでしたわ」
ヴィルヘルムの怒声にあきれたようなルイーザの声が重なる。そこに、小声でレオンティーナの名を呼ぶソニアの声が重なった。
「ル、ルイーザ様……?」
組み敷かれたまま、レオンティーナは茫然とルイーザの名を呼んだ。てっきり、レオンティーナをファブリスに押しつけて行ってしまったものだと思っていたのに。