悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~ 2
「だって、レオンティーナ、レオンティーナってうるさいんですもの。一度、お話をさせてあげようと思ったけれど、何かよからぬことをするのではないかと思って。あなたの身に何かあったら困るでしょ。思っていた以上に手が早くてびっくりしてしまったわ」

 どうやら、ルイーザは立ち去ったと見せかけ、こっそり戻ってきていたらしい。

「それはよいのですが、ルイーザ様。何を持っているんですか」

 そう問いかける場合ではなかったのかもしれない。まだ、ソファの上に押し倒されたままなのだ。

「――ティーポット……だけど? それ以上不(ふ)埒(らち)な真似をするようならば、後頭部に叩きつけてやろうと思って」

 両手で銀のティーポットを抱えたルイーザは、悪びれもせずにっこりとした。
 その隣にいるソニアは、と言えば、両手で箒(ほうき)を握りしめている。おそらく庭園の掃除をするためのものなのだろうが、何もそんなものを握りしめなくてもいいではないか。というか、どこからそれを持ってきたのだ。
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