悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~ 2
 それに、レオンティーナを欲しがった理由にも納得がいく。レオンティーナはそれを受け入れるわけにはいかないけれど、他の手段で彼に協力できることがあるかもしれない。
 

 ◇ ◇ ◇



 皇帝の誕生祝は無事に終わり――ファブリスは、帰国していった。
 彼のことを気にかけていた貴族の女性達にとっては残念なことであるのだろうけれど、レオンティーナにとっては一安心である。

(前回の彼と、今回の彼は違うということが、よくわかったけれど、どちらにしてもあまりお近づきになりたい人ではなかったわね)

 あくまでもレオンティーナの推測にしかすぎないけれど、ファブリスはみずからの出自を気にかけている。
 王家の人間として認められず、王宮に入ることが許されたのは二十歳を過ぎてから。
 その後すぐ即位することになったファブリスには、王宮の人間に必要とされる勉強がきっと足りていなかったに違いない。
 レオンティーナに対する態度を見ていても、その様子がうかがえる。
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