可愛くないから、キミがいい【完】
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結局、和泉しゅうからは約束の土曜日の前日まで連絡がくることはなく。
まさか、からかったわけ、と腹を立てていた金曜日の夜にようやく二度目の電話がかかってきた。
しっかりと10コールためて出てやった。
開口一番に、『おそ』と、偉そうに文句を言われる。 出てあげたのに、本当に和泉しゅうは態度がなってない。
『明日、何時待ち合わせ?』
「知らない」
『俺も、知らねーよ。今から決めるんだろ』
「……みゆは、別に、早起きは得意だけど」
『あそ。じゃあ、九時半な』
「……どこ行けばいいわけ?」
『△駅の東口集合にしていい?』
休日の△駅は、結構、混雑する。
みゆがナンパされても知らないから、とは言ったらどうせ和泉しゅうに馬鹿にされることが目に見えているから言わないでおいた。
だけど今までにその駅でナンパは何回もされたことあるし、本当に明日もされちゃうと思う。
どんな風に和泉しゅうが助けてくれるのか想像しかけたところで、我に返る。
そんな想像は、する時間がもったいないだけだ。