可愛くないから、キミがいい【完】
「みゆ、カチューシャつけたい」
「ほんとに言ってる?」
「なんで、和泉くんに嘘とかつかないとだめなわけ」
「あー、じゃあ、ショップ寄る」
今日のファッションにあいそうなのは、ブラウン系のもの。リスのキャラクターにしようかなと考えながら歩く。
まだ、手は繋がれたままだ。
本当に、この人は、どう思ってるんだろう。
とても嫌なのに、順応性が高いせいで、手を繋ぐことにさえ、もう慣れてきてしまっている。
ショップについて、カチューシャが並べられたところの前に並んで立つ。
和泉しゅうは、値札を見て、「パークの外で絶対つけられねーのに、たっか」と、ぶつぶつ文句を言っていた。
なんだか、意地悪な気持ちになってきてしまう。
今日は、天使の定休日で、繋いだ手から和泉しゅうの最悪さが伝染してるみたい。
きっと、そのせいだ。