身代わり花嫁なのに、極上御曹司は求愛の手を緩めない
そうして三ヶ月後――。

私は菖悟さんとふたりきり、イングランドにある大聖堂で二度目の結婚式を挙げた。

マリヨンのウエディングチャペルのモデルとなった、中世に建てられた古城内にある歴史ある壮麗な大聖堂だ。

北瀬マネージャーはもう一度マリヨンで挙げればいいのにと言っていたけれど、そこでの結婚式は私の夢だった。

「ウエディングドレス姿もよかったが、白無垢もきれいだな」

「菖悟さんもタキシード姿もかっこよかったですが、羽織袴も素敵です」

私たちは和装で、菖悟さんは黒五つ紋付羽織袴、私は白無垢、掛下は淡いピンクを着ていて、綿帽子の中は生花のヘアアクセサリーを使った洋髪のスタイルだった。

最近はそういった現代風のコーディネートが増えてきているけれど、それをイングランドの大聖堂でしようと提案したのは私だ。

以前マリヨンの牧師さんが、結婚式は本来、何を着ても構わないのだと言っていたことや、ウエディングドレスで神前挙式をしているのを見たことがあったから、和装で大聖堂に入るのに抵抗はなかった。むしろ、それに憧れていたのだ。

菖悟さんは初め、少し驚いていたけれど、すぐに「楽しそうだ」と受け入れてくれた。

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