身代わり花嫁なのに、極上御曹司は求愛の手を緩めない
「はい。両親は私を身ごもったことで結婚を決めたらしいのですが、母はとても体が弱い人でした。それゆえ祖父母から出産を反対され、父と駆け落ち同然で家を出たんです。無事に私を産んでくれましたが、結婚式なんて挙げる余裕はありませんでした」
母は入退院を繰り返していたが、頼れる身内がいなかった。それどころか、私たち家族はその家庭環境から、周囲につらく当たられることもあった。けれど両親は何不自由なく私を大切に育ててくれたのだ。私は両親が大好きで、「結婚式なんて夢のまた夢ね」と寂しげに語る母に、ふたりの結婚を祝福し、感謝していると伝えたかった。そうしていつしか私はウエディングプランナーになって、両親の結婚式をコーディネートしたいと思うようになったのだ。
けれど両親は、私がまだ高校三年生のとき、相次いでこの世を去った。
母が先立って間もなく、父が倒れて病院に運ばれたときには、その体はもう手遅れなくらい病魔に侵されていた。長年母に寄り添っていた父は、ずっと自身の体の不調を隠していたようだった。
母は入退院を繰り返していたが、頼れる身内がいなかった。それどころか、私たち家族はその家庭環境から、周囲につらく当たられることもあった。けれど両親は何不自由なく私を大切に育ててくれたのだ。私は両親が大好きで、「結婚式なんて夢のまた夢ね」と寂しげに語る母に、ふたりの結婚を祝福し、感謝していると伝えたかった。そうしていつしか私はウエディングプランナーになって、両親の結婚式をコーディネートしたいと思うようになったのだ。
けれど両親は、私がまだ高校三年生のとき、相次いでこの世を去った。
母が先立って間もなく、父が倒れて病院に運ばれたときには、その体はもう手遅れなくらい病魔に侵されていた。長年母に寄り添っていた父は、ずっと自身の体の不調を隠していたようだった。