その手をつかんで
「私も蓮斗さんだから、ここにいます」
自分はこの場所に不釣り合いだと沈痛な思いを今日何度かしたけれど……私を支えてくれる蓮斗さんを見て、ただ一緒にいられるのが嬉しくなった。
これまで彼がどのように生きてきたのか、教えてもらえば知れるけど、こういうパーティーに参加することで見えてくるものがある。
ずっと緊張しているが、心に余裕を持とうと周囲を見渡す。やはり、華やかで輝いている。
自分がその中にいるのが、いまだに嘘のようだ。でも、蓮斗さんの婚約者だということは事実。
彼の隣に並ぶのが少しでもふさわしく見えるよう、がんばろう……。
改めて気持ちを引き締め、彼の腕に手を添えた。
夢の世界にいたようなパーティーから、現実に戻り、ホッとする。
しかし、私が婚約者としてお披露目されたという噂もまた広まり、出来るだけ目立たないよう厨房にこもった。
「野崎さーん、総務の杉田さんが呼んでますよー」
「杉田くん?」
「はい、今日は専務ではないですね」
バイトの女性に呼ばれ、首を捻りながら表にを出る。本日の販売状況を確認していただけなので、取り急ぎの仕事はなかった。
自分はこの場所に不釣り合いだと沈痛な思いを今日何度かしたけれど……私を支えてくれる蓮斗さんを見て、ただ一緒にいられるのが嬉しくなった。
これまで彼がどのように生きてきたのか、教えてもらえば知れるけど、こういうパーティーに参加することで見えてくるものがある。
ずっと緊張しているが、心に余裕を持とうと周囲を見渡す。やはり、華やかで輝いている。
自分がその中にいるのが、いまだに嘘のようだ。でも、蓮斗さんの婚約者だということは事実。
彼の隣に並ぶのが少しでもふさわしく見えるよう、がんばろう……。
改めて気持ちを引き締め、彼の腕に手を添えた。
夢の世界にいたようなパーティーから、現実に戻り、ホッとする。
しかし、私が婚約者としてお披露目されたという噂もまた広まり、出来るだけ目立たないよう厨房にこもった。
「野崎さーん、総務の杉田さんが呼んでますよー」
「杉田くん?」
「はい、今日は専務ではないですね」
バイトの女性に呼ばれ、首を捻りながら表にを出る。本日の販売状況を確認していただけなので、取り急ぎの仕事はなかった。