その手をつかんで
無垢な赤ちゃんを見ているだけで、心がほんわかしてきた。飽きずにずっと見ていられる。
咲里奈ちゃんに癒されていると、またドアを誰かがノックした。瑠奈が「はーい!」と返事をする。
現れたのは、30歳くらいの男性。どなただろう? 瑠奈の旦那さん?
見たことあるような人だが、こんな顔だったかな……。
長身でイケメンな人だったけど、もう少しキリッとしていて濃い顔立ちだったような……紺色のスーツにブルー系のストライプのネクタイがよく似合っているこの人は、全体的に爽やかな雰囲気を醸し出している。
決して瑠奈の旦那さんが爽やかではないという意味ではないけど。
「お兄ちゃん! どうしたの?」
「仕事で来たから、ついでに寄っただけだよ。あ、お客さんがいたのか。すいません、お邪魔してしまいまして」
「あ、いえ、えっと……」
入ってきたのは瑠奈のお兄さんらしい。瑠奈の結婚式の時に顔は見ているはずだが、ゲストの多い披露宴だったからかあまり記憶にない。
物腰の柔らかい謝罪をされてしまい、どう返事をしたらいいのか戸惑って、瑠奈に助けを求めた。
咲里奈ちゃんに癒されていると、またドアを誰かがノックした。瑠奈が「はーい!」と返事をする。
現れたのは、30歳くらいの男性。どなただろう? 瑠奈の旦那さん?
見たことあるような人だが、こんな顔だったかな……。
長身でイケメンな人だったけど、もう少しキリッとしていて濃い顔立ちだったような……紺色のスーツにブルー系のストライプのネクタイがよく似合っているこの人は、全体的に爽やかな雰囲気を醸し出している。
決して瑠奈の旦那さんが爽やかではないという意味ではないけど。
「お兄ちゃん! どうしたの?」
「仕事で来たから、ついでに寄っただけだよ。あ、お客さんがいたのか。すいません、お邪魔してしまいまして」
「あ、いえ、えっと……」
入ってきたのは瑠奈のお兄さんらしい。瑠奈の結婚式の時に顔は見ているはずだが、ゲストの多い披露宴だったからかあまり記憶にない。
物腰の柔らかい謝罪をされてしまい、どう返事をしたらいいのか戸惑って、瑠奈に助けを求めた。