オオカミ社長の求愛から逃げられません!


「じゃあ俺が最初で最後の男ってことか」

晴くんは嬉しそうに微笑むと、耳から口、鎖骨へとキスをちりばめる。それだけで、幸せな気持ちでいっぱいになる。

スカートをたくしあげ、下着の上から指を滑らせると、愛しそうに、じっくりゆっくりと溶かしていった。

「すごく濡れてる」
「そ、その情報いらないです!」

顔を両手で隠したまま、抗議する。だけど晴くんは余裕そうで、クスクスと笑っている。

「どうして? 俺のこと感じてくれて嬉しい」

恥ずかしくて顔が見られない。こんな生々しくていやらしい行為だなんて思いもしなかった。最後まで心臓がもたないかも。

「里香? 大丈夫?」
「は、はい」
「入るよ?」

時間をかけ私の体を慣れさせると、晴くんが私の膝を折りぐっと押し当ててきた。

「あっ……んん」

繋がった部分が熱くて、裂けるような痛みが走る。だけど甘い痛みに、心は幸福で一杯だった。

「里香、好きだよ」
「私も……晴くんが好きです」

一つになれた喜びから、一滴の涙が伝う。

動きを速める彼に、私は必死にしがみついた。

何度も何度もキスをして、幾度も想いを伝えあった。こんなにも愛しい行為が世の中にはあるのだと、私は生まれて初めて知った。

「里香……っ、愛してる」

彼の余裕のない声が、私の鼓膜に焼き付いた。


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