オオカミ社長の求愛から逃げられません!
「このまま帰すわけにいかないよ。ほらおいで。すぐそこだから」
促されるまま晴くんの自宅へ向かう。聞いたことはないが、恐らく自宅はあのベリーヒルズビレッジのレジデンスなのだろう。現に方向がそうだ。
杉本さん曰く、24時間コンシェルジュが在住していて、一戸数億円の高級物件だと。やっぱり晴くんはすごい人なんだ。
思った通り、晴くんの自宅はベリーヒルズビレッジにあるレジデンスだった。コンシェルジュに挨拶されただけで、おろおろしてしまった。
「どうぞ入って」
「お、お邪魔します」
中に入ると、綺麗に整頓された部屋が現れた。大きな窓からは青々と茂った木々が見える。
「素敵、ですね」
「立地も条件もいいんだけど一人だと寂しいものがあるよ」
そう言ってクスクスと笑っている。さっきまであんな怖い顔をして怒っていたのに。