オオカミ社長の求愛から逃げられません!


「……わ、わかりました。それじゃあお言葉に甘えて」
「うん。それがいい。しばらくのんびりして」
「店長、ありがとうございます。本当に申し訳ありません」

みんなの優しさに、目の奥が熱くなった。

私はこのお店と、ここにいるみんなが大好きだ。だからここは思い切って休むのが賢明。そう自分に言い聞かせる。

「証拠は僕が掴んでおきますよ」
「折原くん、そんなことできるの?」
「いつも僕に挑戦状を叩きつけてくるハッカーに比べたら、このくらいお安い御用です」

挑戦状? ハッカー?

なんだか未知すぎてよくわからないが、単調な調子で熱いこと言う折原くんに、思わずクスッと笑いがこぼれた。

みんなありがとう。心の中で何度もつぶやいて、この日はそのまま自宅へ帰った。



< 68 / 121 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop