オオカミ社長の求愛から逃げられません!

お風呂を借り寝る用意が整うと、寝室に向かった。

部屋に入ると大きなキングサイズのベッドがど真ん中にあって、思わず「わぁ」と独り言を零してしまった。さすが社長さん、何から何までセレブだ。

お風呂だってテレビにジャグジーまでついていたし、それにシャンプーもすごく良い香りがする。きっといいものなんだろうな。

ホッと息を吐きながらベッドに潜りこむ。すると、晴くんの香に出迎えられ、途端にドキドキし始める。なんていうか、晴くんに抱きしめられてるみたいだ。これじゃあ寝るに寝られない。

だけど寝ないと。明日は朝ごはんを作るって決めている。ぎゅっと目を閉じ、眠りに落ちるのを待つ。だけど何度も寝がえりをうつも、一向にその時は訪れない。

チラッと時計を見れば、時刻は1時を過ぎていた。ベッドに入って1時間以上経過していた。晴くんはまだ仕事してるのかな?

毎日こんな遅くまで仕事してると、体に悪そう。なんて考えていると、ガチャっと寝室のドアが開く音がした。来た、と内心思いながら寝たふりをする。

「里香?」 

そんな私に晴くんが覗き込みながら声をかけてくる。お風呂上りなのか、ほのかにシャンプーの香がする。私の心臓はピークに高鳴っていた。しかもこんなときに限って鼻がむずむずしてきた。



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