ぜんぶ欲しくてたまらない。



「……コウくん、入るよ?」



モコモコパジャマに着替え終えたわたしは、ほぼ同じ背丈のプレゼントを持ってリビングのドアの前に立つ。



「遅いよ、め……い」


「……っ?」



わたしが開ける前に開かれたドア。


目の前に立ち尽くすコウくんの目は見開かれている。



「今すぐ抱きしめていい?」


「えっ、ちょっと!」



コウくんの確認は、聞いているようで聞いていない。


返事をする前に抱きしめられるわたし。



「ねぇ可愛すぎるんだけど、どーしてくれるの?」


「そ、そんなこと言われてもっ」



そして耳元で囁かないでっ!


わたしはコウくんのプレゼントを着ただけで何もしてないよ。


コウくんの行動一つ一つが心臓に悪い。



「あ、あのねっ、コウくんにもわたしから
プレゼントあるの!」



ドキドキしすぎていても立ってもいられなくなったわたしは、背中に隠していたプレゼントを思い出して話題をそらす。



「これ?」



わたしを抱きしめていたコウくんにはもうバレバレで、離れたコウくんの手にはわたしの用意していたプレゼントがある。




< 259 / 261 >

この作品をシェア

pagetop