ぜんぶ欲しくてたまらない。
「これものふわふわだね?しかも芽依と同じくらいあるよ?」
「あはは、気に入ってくれるといいんだけど……」
コウくんは器用にリボンを解いて中から抱き枕を取り出す。
「わぁ、すごいふわふわ」
普段の姿からは予想できないギュッと抱き枕を抱きしめるコウくんのギャップにドキッとする。
「コウくん、ふわふわ好きだって言ってたし抱き枕ないと寝れないでしょ?だから気に入ってくれるかなって……」
開けてからずっと抱き枕を抱きしめているコウくんを見て安心する。
これは気に入ってくれた証拠。
……だよね?
「毎日これ抱いて寝る」
「うん」
「芽依がいないときの変わりにする」
「うん……ん、わぁっ!?」
抱き枕を抱く反対の腕に引き寄せられるわたし。
コウくんの腕の中には、ふわふわのわたしとふわふわの抱き枕。
「やっぱり一番は芽依」
「わたしを抱いたら意味ないじゃん!」
「芽依のプレゼントも嬉しいけど、一番欲しかったのは芽依だから」
「……へ?」
「今日は芽依が欲しい」