ぜんぶ欲しくてたまらない。



「んー!美味しいっ!」



さすがおすすめされていただけある。


このパフェ、すっごく美味しい!


生クリームも滑らかで程よい甘さで美味しいし、乗っかっているバニラアイスもとても濃厚。


ベリーの酸味が生クリームとバニラアイスの甘さにマッチしていて相性ピッタリ。


咲良ちゃんも「生チョコ最高っ」と満足そうに食べていた。



「それで、芽依ちゃんのお悩みはなーに?」



チョコレートソースのかかった生クリームを頬張りながら本題に入る咲良ちゃん。



「えっとねー、」



暗くなってしまうような深刻な悩みではないんだけど……



「えぇっ!?倉敷くんと同居!?」


「咲良ちゃん!ちょっと声大きいよっ……!」



うちのクラスの生徒はいなさそうだけど、高校から割と交通の便が良くて来やすいこのお店は、同じ制服を着た人もちらほらいる。


万が一バレてしまったら、面倒くさいことになりそうだからまわりに公言するのは避けたいところ。




< 80 / 261 >

この作品をシェア

pagetop