ふたりぐらし -マトリカリア 305号室-
この生活が、ずっと続いてしまうなんてことは——。
そこまで考えて、今度は思考を打ち消すように、ぼすん! と強くソファに顔を埋めた。
……なんてこと、考えてるんだ俺は。
……心の底から、……最低……。
頭をよぎった縁起でもない考えに、自己嫌悪に陥った。
ここのところ寝不足気味だから、おかしな思考になっているのかもしれない。
ぐりぐりとおでこを布に擦り付ける。
なんだか頭が痛んできた気がして……、俺は大きく、息を吐き出した。