【短編】コイイロ世界
いつの間にか教室へとたどり着いていた。
さっきまで歩いていた道が、あまりにも短く感じてしまう。
足はドアの前で止まり、開くまで少しの躊躇いがある。
未月……いるかな……
一緒にいるのがツライの…俺だけだって分かってるけど、さすがにツライんだぜ…?
――片思いのまま側にいるなんて…。
はぁー
もれるため息が、あまりにも切なく感じてしまう。
俺は意を決し、ドアを開けた―
―ガラっ!
窓際の席にちょこんとある一つの影
夕日の光が反射して、深い色となっている…
そこにいた彼女…
「……なっ……!?」
彼女の姿を見た瞬間、呆れた声とともにまたため息が出そうになった。
そう
体を机に伏せスヤスヤと眠っている彼女の姿を見たために……………。