【短編】コイイロ世界
傷一つない白い肌
肌によく映えるピンク色の頬
肉付きの少ない小さく華奢な体
純粋で無邪気な寝顔
――大切な大切な…女の子。
そっと手を伸ばし、彼女の顔に触れる。
やわらか……
彼女から、目が離せなくなる。
「…無防備過ぎるだろ……っ、」
俺をいくら意識してないからって…、
俺は…男なんだよ?
俺はまるで何かのスイッチが入ったかのように
彼女の頬を両手で包み、
唇を近づけた…―――
重なり合う唇に、熱が篭る
――“本能”だった…