【短編】コイイロ世界






「凛ちゃん、ありがとう

私…



恭のとこ行ってくるね!!」





未月は最後の言葉とともに、走りだしていた。

開けたドアを閉めることもせず教室から飛び出し、校内を出る。




窓辺に手をつき、だんだんと学校から離れていく未月の姿を凛は、笑みを浮かべ
た表情で見続ける。



「―がんばって…未月。」



そう言った彼女は


とても穏やかで、


優しい笑顔だった…………




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