お見合い夫婦!?の新婚事情~極上社長はかりそめ妻を離したくない~

果歩は、そこでふと彼の指に目が留まった。


「血が……」
「あぁ、これ? ここへ来る前にちょっとね」


晴臣の人差し指に切り傷があったのだ。そこから血が薄っすらと滲んでいる。


「ちょっと待ってくださいね」


絆創膏なら持っている。果歩はバッグの中を漁りはじめた。

ティッシュペーパーはもちろん、裁縫セットや爪切り、傷の手当てをするパットや発熱したときに額に貼る冷却シートは常に携帯。妹たちは幼い頃にとても活発で、しょっちゅう怪我をしていたため母親顔負けの荷物の多さだった。
妹たちが大きくなった今でも手離せなくなり、果歩の重要なアイテムたちである。


「このくらい平気だよ」
「ダメです。どこでばい菌が入るかわかりませんから」


ティッシュペーパーで滲んだ血を拭き、絆創膏をくるりと巻いて貼る。
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