お見合い夫婦!?の新婚事情~極上社長はかりそめ妻を離したくない~
「はい、これで大丈夫です」
「ありがとう。……なんか新鮮だな」
晴臣は絆創膏を巻かれた人差し指をまじまじと見つめてクスッと笑った。
「新鮮、ですか?」
なにがどう目新しいのだろう。
「人にこうして世話をされるのが。どちらかというと俺、お兄さん的キャラだから。なにかしてあげる立場がほとんど」
それは彼の第一印象そのもので、優しい笑顔はなによりの象徴。カッコよくて素敵なお兄さんという称号がぴったりだ。
「私もそうなんです。ひと回り離れた双子の妹がいて、幼い頃からずっと面倒を見てきたので普段から誰に対してもお母さんみたいになっちゃって」
「双子? 俺も双子だよ。兄がいる」
「え! そうなんですか!」
その情報は初耳。というよりは今回の話に興味がなかったため、適当に聞き流していたのは果歩の方だ。