キミとの日々を永遠に



「楽しかったねー!」


夜10時


無事に1日目の日程を終えた私たちは就寝準備を始めていた


今回の林間学校はクラスの親睦を深めることが目的なので、寝る時は男女別に大部屋になっている


だだっ広い和室に布団を並べ、みんなで頭を寄せ合って横になる


だけどまだ誰も寝る気配はなく、お決まりのようにおしゃべりを始める


「こういう時はやっぱり恋バナだよね」


誰かがそう言い始めると少しだけその場の緊張度が上がったような気がした


「うちの学校なら双子がダントツじゃない?」

「かっこいいよねーっわたしは樹くん派かなぁ」

「ええ、悠生くんのほうがかっこいいよ!」

「でもなんか、意外と不真面目じゃん。不良っぽいっていうか」

「そこがいーんだよ!それにあの笑顔がさぁ…」

「あ〜わかる!!あの笑顔はずるいよねぇ。樹くんはほとんど笑わないから、余計に」


ひとりの言葉を皮切りにみんなが口々に話し始める


話題は当然のように悠生くんと樹くんのこと


やっぱり人気なんだなぁ…


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