キミとの日々を永遠に



「ひゃ…」


トイレに向かう途中、廊下を曲がったところで突然現れた人影に思わず声を上げた


「ぅわ、って、神原さんじゃん」


「悠生くん!?」


頭上から降ってきた聞きなれた声に顔を上げると、そこにいたのは悠生くんだった


外から差す月の明かりで逆光になっていて顔は見えづらいけど間違いない


悠生くんと樹くんは、双子なだけあってシルエットも声もよく似ているけど、なぜだかすぐに見分けがついた


「何してるの?もう就寝時間すぎてるよ」


ずっと喋っててさらに部屋を抜け出してきてる私が言えたことじゃないけど


「それは俺のセリフだよ」


「私は…目が覚めちゃったから、ちょっと息抜き」


辛うじて嘘はついてない…はず


「俺もそんなとこ。てかこっち来てみなよ!星がすげぇの」


そう言って手招かれ、隣に立って小さな窓から空を見上げる


「すごい…綺麗…」


そこには無数の星が輝いていた


私たちの住んでいるところだってそんなに都会ではないと思うけど、生活圏と山の中じゃこんなに違うんだ…


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