結婚から始めましょう。〜SIDE 蓮〜
「まあまあまあ。それで桃ちゃんのことを知りたくて連絡をくれたのね。あなた、ついてるわよ」

どういうことなのだろうか?

「桃ちゃん、今ね、婚活中なのよ」

楽しげに話す華子に、一瞬、理解が追いつかなかった。

「えっと……私の方からこうして連絡をとっていてなんですが、南田から桃香さんは指輪をしていたので既婚者ではないかと伺ったのですが……」

「まあ。それでも諦められずに連絡してくれたってわけね」

途端に、彼女の声音に嬉しそうな響きが加わった。

「あれね、ダミーよ」

「え?」


〝ダミー〟

それが指輪のことだと繋がるまで、わずかに時間を要した。


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