ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜2
「……そうだ。クー・シーちゃんに聞きたいことがあるんだけど……どうしたの?」

「待ってね、話をする前にこれをやっちゃうから」

 クー・シーはベッドの上に立つと、右の前足をあげて空中をくるくると掻き回す仕草をした。すると、そこから光の粉が湧き出して、部屋中に飛び散って美しく輝いた。壁や家具には、生い茂る植物のような美しい光の模様が描かれている。

「話し声や物音でこの家のお姉さんに気づかれたら困るからね。妖精の粉を撒いたから、もう大丈夫」

「すごく綺麗だね……え? 妖精の粉ってなに?」

 優しい光を放つ部屋の模様に見惚れていたエリナは、人間のように立っているクー・シーに尋ねた。彼は子犬なので、ベッドの上に立ち上がっても身体を起こしたエリナより背が低い。

「これはね、僕たち妖精の存在が気づかれにくくなる、不思議な力が込められた粉なんだ。これで僕たちが話をしても猫のお姉さんには聞こえないし、大暴れでもしない限り物音も遮断されているから安心していいよ」

「そうなんだ。不思議なものがあるんだね」

 感心するエリナの猫耳に、クー・シーがそっと触れて「エリナ、とても可愛い猫になったね! 前も可愛かったけど、子猫のエリナもすごくいいよ。さすがは僕だよ、いい世界を選んだよね」と、エリナと自分を褒めた。
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