ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜2
「ミメットが攫われるって? このミメットが? 僕にはまったく想像がつかないよ。この付近にそんな命知らずがいたら、お目にかかりたい……」

「マイク?」

 キジトラ猫娘に名前を呼ばれただけで、犬のマイクは「キャインッ」と悲鳴をあげて、尻尾をくるりと巻き込んだ。

「あたしが、なんだって?」

「いいいいいや、なんでも、なんでもないよ、そういう意味じゃないんだ、うん。普通にしてたらミメットも年頃の可愛い猫に見えるからね、大丈夫、大丈夫、落ち着いて」

 落ち着いていないのは、白黒ブチの耳をぺたりと寝かせたマイクの方だ。

「なら、俺が同行しようか?」

 助け舟を出したのは、黒豹のヴォラットだ。

「明日は俺の休みの日だし、特に予定もないから付き合えるぞ」

「……いや、俺が休みを取って、だな」

「隊長は明日、本部で会議があるだろう。あれは代われないやつだぞ」

 ルディは残念そうにぐるるると唸った。

「ヴォラットさん、すごく助かりますがいいんですか?」

「もちろんだ。素敵な猫のレディたちと出かけられて、役得だからな。俺は喜んで行くぞ」

 さすがは貴族の三男坊だ、ここぞという場面では女性の扱いが上手い。
 そして、ヴォラットの言葉を聞いたルディは、今度は悔しそうにぐるるると唸ったのであった。
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