ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜2
 エリナはブカブカになった服と靴を脱ぐと、元の場所にしまった。ネグリジェ姿に戻り、改めてベッドの上でひと息つく。

「おかしいよね……狼さんは、なんで僕たちのことを……妖精の粉が効かないなんて、初めてだよ……」

「あ、クー・シーちゃん。ルディさんは狼じゃないんだって言ってたよ」

 子犬をモフモフとモフって心を落ち着けながら、エリナが言った。

「狼の姿にもなれるけど、本当はフェンリルなんだよ」

「……ええっ? フェンリルだって?」

「うん。なんでもこの世界にひとりしかいない種族で、そのこともあって、ルディさんはスカイヴェン国の第一王子なのにもかかわらず、王宮を出て、王都警備隊長をやってるそうなの」

「ちょっ、エリナ! それは本当なの?」

「いつも寝る時はフェンリルの姿になってね……あの尻尾が、最高にモフモフでね……」

 ちょっとへんた……いや、正しいモフモフスキーであるエリナは、ふわふわで気持ちのいい尻尾を思い出してムフムフと笑い出した。

「さすがはモフモフの最高峰だよね!」

「いや、そういう問題じゃないよね!」

 クー・シーは、にやけるエリナの鼻を肉球でぱふぱふと叩いた。

「そんなの僕は聞いてないよ! なんで、この世界に妖精がいるの?」

「……え?」

「あのね、エリナ、フェンリルは立派な妖精獣なんだよ! そりゃあ、あの狼さんには妖精の粉が効かないはずだよーっ、うわあん、どうなってるの?」

 興奮したクー・シーはベッドの上をころころ転がったのであった。
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