ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜2
 クー・シーは動揺した。エリナの魂が孤独に耐えきれず凍っていく感触が感じられたからだ。
 妖精の絆で繋がっているクー・シーの胸にも冷たい塊が生まれて、じわじわと身体を蝕もうと広がっていく。

「うわあ、ダメだよエリナ、こんなものを作ったら……妖精の力は強いんだから……」

 このままでは、スカイヴェン国が凍りついてしまう危険があるのだ。
 クー・シーが慌てて部屋の中を駆け回っていると、エリナの胸に下げられた『妖精の環』が光った。
 
「まったくもう、クー・シーったらなにをやっているのですか。エリナはあなたよりも真面目で考え込みやすいと、わたくしがあれほど言ったのに……」

 部屋の中に澄んだ女性の声が響いて、青い光で満たされた。

「フォーチュナぁーっ!」

 寒さに震える子犬が叫んだ。

「僕、凍っちゃいそうなの! 助けて!」

 青い光は人の形になり、徐々に実体化していきながら優しく声をかける。

「エリナ、落ち着いてお聞きなさい。あなたは今の幸せな暮らしを続けて良いのです。むしろ、お続けなさい。だから、そんな風に心を凍らせてはいけないわ」

「……フォーチュナさん?」

 怯えて顔面蒼白になるエリナの前に青く輝く美しい女性が現れ、素早く彼女を抱き上げてあやすように揺すぶった。

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