ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜2
「ほらほら、大丈夫だから目をお覚ましなさい。もう二度と怖い妄想はしなくてよいのですよ。あなたの大切なお友達はちゃんとお友達のままだし、これからもずっと狼さんと一緒に暮らしていいのよ」

「……ルディ、さんと? 一緒に?」

 震える小さな声で、エリナは尋ねた。

「まだ一緒に暮らしていてもいいの? わたし、捨てられたりしない?」

「捨てられませんとも。狼隊長のルディさんっていう方なのね。フェンリルだというのには驚かされたけれど、とても親切でいい人に出会えてよかったわね」

 妖精のまとめ役をしている美しいフォーチュナは、抱きしめたエリナの背中を優しくさすりながら微笑んだ。

「急にいろいろなことを知らされて、驚いてしまったわね。でもね、幼い身体に引きずられてはいけなくてよ。あなたの魂は立派な大人なのですからね」

「はい、すみませんでした……でも、怖いんです」

「あらまあ、なにを恐れているの?」

「わたしが猫ではなくてケット・シーであることがわかったら、みんなとお別れしなくてはならないんですよね?」

 フォーチュナは不思議そうな表情で言った。

「どうしてそんなことを思いついたのかしら。別にお別れする必要はないでしょう? だいたい、あなたの隊長さんだってフェンリルなのよね。同じ妖精の仲間じゃないの。どうやらまだ覚醒していないみたいだけど」

 フォーチュナはふふっと笑った。

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