ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜2
「薄いので、すぐに焼けます。焦がさないように気をつけましょう」

 焼けるにつれ、店内に美味しそうな甘い香りが漂ってきた。

「ふう、この匂いはたまらないね!」

「ケーキを焼く匂いっていいですよね」

 娘猫がふんふんと匂いを嗅いでいる間も、メルダはどのくらいの時間をかければ良いのかと真剣な瞳で時計を見ている。

「そろそろ見てみますね」

 オーブンの扉を開けて中を覗いたエリナは「いい感じです」と言うと全開にした。オーブンミトンをつけたミメットが中から天板を取り出す。

「さますので、台の上にケーキを置いてください」

 ミメットが天板から紙ごとケーキを外して置くと、エリナは「乾燥を防ぐために紙を被せますね」と狐色に焼けたケーキに紙を乗せた。

「さましている間に、クリームと具の用意をします」

 よく洗って乾かしたホイッパーを使って、砂糖を加えた生クリームを、今度はエリナが泡立てた。ミメットが苺とキウイフルーツ、そしてバナナを小さなサイの目に切る。

「生クリームは、面白がって泡立てすぎると分離してバターになってしまうので、もう少しというところで止めます」

 脳裏に浮かぶ、図書館で仕入れた知識を披露しながら、エリナは生クリームを泡立てた。

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