ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜2
 初めてのことばかりを聞くメルダは、エリナの手元を食い入るように見つめている。

「ロールケーキ用なので、柔らかめにします。もう少し硬く泡立てて口金のついた袋に入れると、生クリームで美しいデコレーションをすることができますが……」

「……」

「メルダさん、それもまた別の機会にね」

 視線でものを語る熱心なケーキ屋のメルダは、こくこくと無言で頷いた。

「それではケーキが冷めた頃なので、仕上げに入りますね。巻きやすいように、ケーキの手前にナイフで数本の筋を入れます」

 エリナはケーキに切れ込みを入れると、泡立てた生クリームを塗る。

「巻き上がりのバランスが良くなるように、手前には厚く、奥は塗るか塗らないかくらいに薄くクリームを塗ります。そして、さっきミメット姉さんが刻んだ果物と、ブルーベリーも散らして……」

 エリナは紙ごとケーキを持ち上げると、器用にくるくると巻いた。

「これを冷蔵庫で冷やして落ち着かせたら出来上がりです。作りたてでは、ナイフを入れると崩れてしまいますからね」

 ロールケーキを冷蔵庫にしまって後片付けをすると、エリナとミメットはお茶の用意をした。
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