ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜2
 冷蔵庫の中で冷えて落ち着いたケーキを取り出し、いよいよカッティングである。
 エリナはナイフを湯に潜らせて「こうしておくと、クリームの部分も綺麗に切れるんですよ」と言った。

「それではいきますね!」

 この世界でも(というか、日本では滅多に口に入れることができなかった)スポンジケーキを食べられるとあって、喜びで耳をぴくぴくさせながら、エリナはロールケーキにナイフを入れた。刃物の扱いが上手いミメットが切れ味良く研ぎ上げたナイフは、ケーキを崩すことなくすっと切り分けていく。

(うわあ、最高に新鮮なクリームがたっぷりの素敵なケーキ! えへへ、厚く切っちゃおうっと)

 青弓亭のシンプルな皿に、食いしん坊子猫のエリナは切ったケーキを乗せて「さあ、試食してみましょう」と笑顔で促した。

 お茶が用意されたテーブルに、ミメットとメルダが声をなくしてロールケーキを配膳する。そして、その様子を見ながらルディが「おおっ、あれは絶対に絶対に美味しいものだ! 俺の本能がそう叫んでるいる!」と怪しく呟きながら、立派な尻尾を高速で振っていた。

 ドワーフのストーンはというと、きらめくフルーツと生クリームが見える断面に「ほ、宝石か? あれは食べられる宝石なのか? なんと素晴らしい輝きなんだ」と鉱山に馴染みがある種族らしい感想を漏らしていた。
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