ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜2
「うにゃあん、ロールケーキだーっ! 嬉しいな、いただきまーす、ありがたき糧を!」

 はしゃぐエリナに続いて「ありがたき糧を」と食前の挨拶をしたミメット、メルダ、ルディ、そしてストーンは、ふんわりしたスポンジ生地が滑らかな生クリームと新鮮なフルーツを巻き込む、見た目にも美しいデザートに恐る恐るフォークを入れる。

「おいしっ、ロールケーキが美味しすぎる!」

 興奮したエリナは、うにゃうにゃと声を漏らしながらケーキをぱくついている。

「生クリームのミルク感がすごいにゃん! それに、甘くて酸っぱい果物と優しいケーキとの組み合わせが最高にゃん! これはたまらないにゃん、うにゃあん!」

 子猫のあまりのがっつき方に驚いて、一瞬手を止めていたスカイヴェンのメンバーも、初めて見る美しいケーキをそっと口に運んで、そのまま衝撃に固まった。

「……なんという……美味しさだ……」

 狼隊長はエリナを見て「これをエリナが……」と言葉をなくす。

(今まで作ってきた料理にも驚いたが、この菓子は王族の俺すら今まで見たことがないものだ。こんな稀なものを作れるなんて、エリナは何者なのだ?)

 口の端に生クリームをつけてケーキをほおばるエリナは、幼い子猫にしか見えない。しかし、彼女の頭の中にはスカイヴェンの国にはない知識が詰まっているのだ。

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