ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜2
「すごいわ、これはお父さんの言う通り、食べる宝石箱だわ。見た目もとても綺麗だし、食べると口の中に幸せが広がるし、なんて素晴らしいケーキなのかしら! こんなケーキがこの世に存在したなんて……今日はわたしの人生の中で最も衝撃的な日よ」

 興奮して目を光らせながら、ロールケーキにすっかりと魅せられてしまったメルダは、クリームの舌触りと甘い風味を楽しみ、中に閉じ込められていたフルーツたちの様々な味わいを楽しみ、それらをすべて包み込む懐の深いスポンジケーキの柔らかな香りと舌触りを堪能した。

「柔らかな優しい味のケーキと、コクのあるクリーム、そして果物の爽やかな酸味……これらがバランス良く合わさって、ひとつの芸術品として完成されていると言っていいわ」

「……メルダの言ってることはよくわからんが」

 いつもは武器を扱う手でフォークを操り、ロールケーキを食べ終えたストーンは呟いた。

「このケーキは、珍しいだけではなく飛び切り上手い食い物だ。わしは甘いものよりも酒の方が得意だが、辛口の酒を飲みながらこれをつまみに食べたいと思うぞ」
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