ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜2
「そして、彼は王都警備隊員のヴォラットです。今日は非番で、護衛に来てくれました」

「どうも」

 ミメットに紹介された黒豹は軽く頭を下げて挨拶をした。すると、私服を着ていても立派な騎士であることがわかるヴォラットを目の前にして、ライナス夫妻は目を丸くした。

「王都警備隊の方ですか、まあ、驚いたわ!」

「そんなにすごい方が護衛にいらっしゃるとは……さすがは王都で大人気の青弓亭ですね」

「いや、俺は散歩のついでくらいの気持ちでついてきたんで、気にしないでくれ」

「いえいえ、そういうわけにはいきませんよ」

「この農園に、王家の御用達の料理人さまに加えて、まさか騎士さままでお迎えするとは……」

 ライナス夫妻は感心していたが、その様子を見ているヴォラットは(この夫婦にミメットが『旋風のミメット』だと教えたら、腰を抜かしそうだな……面白いから言ってみるか?)などと、心の中でいたずらなことを考えていた。

 そう、今は青弓亭の看板娘猫であるミメットだが、実は『旋風のミメット』のふたつ名はかなり知られているのだ。
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