ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜2
「こちらで穫れたトマトは、豊かな風味がして美味しいですね。真っ赤で張り艶もよく、甘味も酸味もバランス良くて、生でも加熱しても旨味があります。とても素晴らしいトマトだと思いました」

「ありがとうございます。良い作物を作ろうと励んでおりますので、料理人の方にそう言っていただけて、とても嬉しいです」

 エリナの言葉を聞いた夫妻は嬉しそうな表情だ。けれど「改良に成功して、美味しいトマトがたくさん穫れるようになったのはいいのですが、量が多すぎて余ってしまうんですよ」と肩を落とした。

「実となる作物は日持ちがしません。ですが、せっかくの美味しいトマトを潰してしまうことは、わたしたちには辛いのです」

 古くて味が落ちたトマトを売ることはできないし、傷みやすいのであまり遠くの地へは出荷することもできないのだ。

「真っ赤に熟れたトマトが向こうの倉庫に入っています。その横に、簡単な調理場がありますのでどうぞお使いください。もちろん倉庫の横まで馬車で進めますよ」

「生でお食べになる分は、後で畑になっているものを収穫しますね」

 ライナス夫妻の案内で倉庫に行った3人は、まずは畑を見せてもらい、もぎたてのトマトを頬張って笑顔になるのであった。
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