ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜2
 そして、数日後。
 メルダのケーキ屋から、新作のケーキが売り出された。

「さあ、新発売のケーキはいかが? ふわふわで美味しい『スカイヴェンの優しさケーキ』ですよ。ひとくち食べると、口いっぱいに幸せが広がる特別なケーキですよ」

 朝早くから店員が総出でがんばり、冷蔵庫いっぱいに作られたロールケーキは、メルダの呼び込みを聞いた客たちの手でどんどん数を減らされていく。

「子猫のエリナが監修している『優しさケーキ』はいかがですか? エリナが出会ったスカイヴェンの人々をイメージしたケーキで、子猫の耳のように飛び切りふわふわですよ」

「エリナって、青弓亭の料理人の?」

「美味い定食が評判の青弓亭の人気料理人が監修したケーキって、どんなもんなんだろう……ええっ、これがケーキなの? こんな形のケーキは初めてなんだけど」

 王都にファンが多い、青弓亭のエリナの新作がケーキだったことに皆は驚いたが、今までお馴染みのバターケーキとはまったく違ったその姿を見て(なるほど、エリナが考案したケーキだけある)と内心で納得される。

「子猫の耳のように甘くて白いクリームがたっぷりの、美味しいロールケーキです。見た目も可愛くて味も美味しい、素敵なデザートはいかがですか」

「これはぜひとも食べてみたいよね!」

 目新しいケーキは飛ぶように売れていき、家で食べた客が再び買いにやって来たりもするため、たくさん用意したロールケーキは午後のお茶の時間を待たずにすべて売り切れてしまった。
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